628日(金)くまさん体操指導

 

 

 

今日の放課後等デイサービスくまさん石神井教室での体操指導では、集団指導に加えて個別のアドバイスも行ないました。

 

 

 

その中の一つを紹介。写真は呼吸器の働きを整える体操。大腿部裏が伸びることで胸の動きが変わってきます。

 

恥骨が前に出ている子どもは呼吸器が疲れやすく、ネガティヴな思考に陥ることもあります。また呼吸器未発達になりやすいので体力がつかないことがあります。

 

 

 

実際この体操を行ったお子さんは、呼吸がラクになり顔が少し弛んできました。

 

 

 

湿気が多い時期にはおすすめの体操です。

 

 

 

 

 

個別指導の後は集団での体操指導がスタート。

 

準備運動として「だるま体操」や手足の動きを行いました。普段から「だるま体操」を取り入れているので子どもたちは安心して準備体操を行なっていました。

 

気持ちが体操に集注してきたところで「4人〜5人組での円陣縄運動」を行ってみました。

 

前回は参加者全員でこの運動を行いました。今回は少人数のグループに分かれて行いました。縄を握って体を後ろに倒しその勢いで前に体を戻す運動や縄を送ることを行いました。

 

この運動での観察ポイントは縄の握り方。通常グーの形で握りますが、人差し指・中指・薬指で握り、小指が縄から外れてしまう子どもたちがいました。この理由に首が未発達なことや首が硬くなっていること。また「パーマ反射」といって赤ちゃんのときに表れる手の原始反射が残っていると指が上手く使えないことがあります。

 

 

 

首の発達が未発達、もしくは硬くなっていると指や腕を動かすことや指や腕の感覚に影響が出ます。首にある頚椎からは腕や手の感覚と動きを支配する神経が出ていて、頚椎の状態によって神経がうまく働かないことがあるからです。

 

 

 

また「パーマ反射」が残っている場合には、握る開くという動きがスムーズにいかなかったり、握る力が弱いことが見られます。そのため縄をしっかり握ることや縄を送るときに手の力を適度に弛めることができず縄を送れない子どもたちが見られました。

 

 

 

握る動きの発達を促すには、今回行った長縄送りや色々な物を掴む・転がす・投げる・といった遊びを自発的に行う取り組むことが必要です。

 

首が未発達なお子さんにはハンモックで体を委ねることをおすすめします。また子どもの発達段階に応じて横向きでの転がり・ハイハイ等低い姿勢での運動をおすすめします。これらの運動を自発的に取り組むことで首が発達し、手や腕の動きも発達してくると思います。

 

 

 

 

 

長縄を使った運動の後は「呼吸を利用してのキャッチボール」を行いました。

 

やり方は先ず2人組になります。次にうつ伏せで対面になり顔の前に毛糸を置きます。息を吹いて毛糸を相手の顔の前に運ぶことを交互に繰り返す運動です。

 

 

 

この運動の目的は首と口の発達を促したり、呼吸器を鍛えることです。呼吸器が発達してくると物事に対する集注力もついてくると思います。また、よだれが出てしまっているお子さんにはこの運動をすることで口の締まりがよくなりよだれが出なくなることもあるようです。

 

この運動の観察のポイントとして、1番目にうつ伏せになれること。2番目に2人組になれること。3番目に意識的に息を吐くことができるかどうかということが挙げられます。

 

 

 

参加者の7割の子どもたちは行うことできましたが、3割の子どもたちは難しい運動でした。この運動が難しかった子どもたちは、うつ伏せになれなかったり、息を意識的に吐けないことが見られました。

 

 

 

息を吐く動きは1歳以降に育ってくると言われ、話すことにも関係しています。また授乳期から離乳期にかけての口の動きの発達とも関係しています。この運動が難しいお子さんには、発達を遡って目で物(風船やボール)を追いかける遊びなどをお勧めします。目で物を追いかけれるようになると首の動きが発達し、息を吐くという意識的な動きもできるようになるからです。

 

 

 

 

 

今回は初期の発達段階の運動を中心に考えた体操を行いましたが、この発達段階の動きが育ってくると食べることなどの身辺自立がいっそう育ってくると思います。

 

 

 

 

 

あとは今日行った体操の内容をくまさんの職員がカスタマイズして、子どもたちが自発的に取り組める機会を増やすことを願っております。そうしていくことで子どもたちがさらに成長していくと思います。

 

 

 

 

 

 

 

<参考図書>

 

『人間脳を育てる』 灰谷孝著

 

『人間脳の根っこを育てる』 栗本啓司著            いずれも花風社